親がiPhoneを使い始めたものの、
「文字が小さくて見えない」
「電話が鳴っているのに気づかない」
「変な電話がよくかかってくる」
「スマホをどこに置いたか分からない」
そんなことで困った経験はありませんか?
iPhoneは買ったままでも使えますが、最初に少しだけ設定しておくと、親本人も使いやすくなり、離れて暮らす家族もサポートしやすくなります。
全部の設定を変える必要はありません。
まずは次の7項目だけ、一緒に確認してみてください。
| 優先 | 設定 | 何がラクになる? |
|---|---|---|
| 1 | 文字と画面を見やすくする | 「見えない」「押しにくい」を減らせる |
| 2 | 着信音を聞き取りやすくする | 電話に気づきやすくなる |
| 3 | Face ID・パスコードを確認する | ロック解除で困りにくくなる |
| 4 | ホーム画面を整理する | 使いたいアプリを探しやすくなる |
| 5 | 「探す」を確認する | iPhoneをなくしたときに家族が手伝える |
| 6 | 迷惑電話対策を確認する | 不審な電話を減らしやすい |
| 7 | バックアップを確認する | 故障・紛失時のデータ消失に備えられる |
一度に全部やらなくても大丈夫です。
特に最初は、文字・音・ロック解除の3つだけでもかなり使いやすくなります。
1.まず文字と画面を見やすくしておきましょう

親のiPhoneを見せてもらったら、最初に確認したいのが文字の大きさです。
「iPhoneは使いにくい」と言っていても、実は操作方法ではなく、
単純に文字やボタンが見えにくい
ということがあります。
文字を大きくする
iPhoneで、
設定 → 画面表示と明るさ → テキストサイズ
と進みます。
下にあるスライダーを動かすと、文字を大きくできます。
さらに大きくしたい場合は、
設定 → アクセシビリティ → 画面表示とテキストサイズ → さらに大きな文字
から、通常より大きな文字サイズにも変更できます。
「文字を太くする」も試してみる
文字を大きくするだけでは読みにくそうなら、
設定 → 画面表示と明るさ → 文字を太くする
も試してみてください。
少し太くするだけで、
「前より見やすい」
となることがあります。
画面全体を大きくする方法もあります
文字だけではなく、
「アイコンそのものが小さい」
という場合は、
設定 → 画面表示と明るさ → 拡大表示 → 文字を拡大
も確認してみましょう。
文字やボタンなど、画面全体を大きめに表示できます。
ただし、最初から最大にする必要はありません。
親本人に、
「これぐらいなら見やすい?」
と聞きながら調整するのが一番です。
2.電話に気づかないなら、着信音を確認します
「何回電話しても出ないから心配したら、着信に気づいていなかった」
こんなこともありますよね。
まず、
設定 → サウンドと触覚
を開いて、着信音と通知音の音量を確認します。
ここで音量を上げられます。
着信音と通知音の音量を親本人に合わせたら、実際に電話をかけて聞こえ方を確認します。
iPhoneの機種やiOSによって表示される項目は異なるため、音量ボタンを触ったときに何が変わるかも一緒に確認しておくと安心です。
「昨日まで聞こえていたのに、急に電話が聞こえなくなった」
というトラブルを減らしやすくなります。
ただし、普段から親本人が音量ボタンで着信音を調整しているなら、無理にオフにする必要はありません。
3.Face IDとパスコードは一度一緒に確認しておく
毎回パスコード入力で苦労しているなら、Face ID対応iPhoneではFace IDを使えるようにしておくとかなりラクです。
設定場所は、
設定 → Face IDとパスコード
です。
Face IDがまだ登録されていなければ、
「Face IDを設定」
から本人の顔を登録できます。
ホームボタン付きiPhoneなら、Touch IDを利用できる機種もあります。
パスコードをなくしてしまうのはおすすめしません
「毎回面倒だからパスコードなしにした方がいいかな?」
と思うかもしれません。
でも、iPhoneを落としたりなくしたりしたときのことを考えると、パスコードは設定しておいた方が安心です。
普段はFace IDやTouch IDで解除して、必要なときだけパスコードを使う形にしておくと使いやすいです。
家族が勝手にパスコードを変更しない
ここも大事です。
家族が管理しやすい番号へ勝手に変えるのではなく、使う本人が分かる状態にしておく方がいいです。
iPhoneを再起動したあとなど、Face IDだけでは解除できず、パスコード入力が必要になる場面があります。
親本人がまったく分からない状態にしてしまうと、あとで逆に困ります。
4.ホーム画面は「よく使うものだけ」見つけやすくする
親のホーム画面を見たら、
ゲーム
買い物
天気
設定
よく分からないアプリ
最初から入っているアプリ
などが何ページにも並んでいませんか?
これでは、
「電話どこ?」
「写真どこ?」
「LINE消えた」
となりやすくなります。
最初のホーム画面には、よく使うものをまとめておくと分かりやすくなります。
例えば、
- 電話
- メッセージ
- LINEなど普段使う連絡アプリ
- カメラ
- 写真
- Safari
- 設定
- よく使う決済・交通アプリ
程度です。
あまり使わないアプリは2ページ目以降へ移しても構いません。
削除する必要はありません。
「いつも使うものが最初の画面にある」
だけでも、かなり迷いにくくなります。
そして、配置を決めたあとに家族が頻繁に並べ替えない方がいいです。
親側からすると、
「昨日まで右下にあった電話が今日はない」
だけでも混乱の原因になります。
5.「探す」は、なくす前に確認しておきましょう

「iPhoneがない」
と電話がかかってきて、結局ソファの隙間にあった。
そんなこともありますよね。
でも外出先で本当になくした場合は、「探す」が役立ちます。
家族でファミリー共有を利用し、本人が位置情報の共有に同意している場合は、家族が紛失したiPhoneを探す手助けもできます。
位置情報共有は勝手にオンにしない
ここは便利だからといって、家族側だけで決めないようにしましょう。
位置情報はプライバシーに関わります。
「スマホをなくしたときに探せるように、位置情報を共有しておく?」
と親本人に説明して、同意してから設定すれば十分です。
共有した位置情報はあとから停止できます。
「高齢だから見守らないと」
ではなく、
本人が便利だと思うなら使う
くらいの考え方で大丈夫です。
6.迷惑電話の設定も一度確認しておきましょう
知らない番号からの電話に、
「誰だろう?」
と思って出てしまうことはありませんか?
現在のiPhoneには、知らない発信者や迷惑電話を管理するための機能があります。
公開時点のiOSでは、設定 → アプリ → 電話を開きます。
「不明な発信者をスクリーニング」では、「しない」「通話の理由を尋ねる」「消音」から選べます。さらに「通話フィルタリング」では、「不明な発信者」や、通信事業者が迷惑電話・詐欺と識別した通話を対象にする「迷惑電話」を確認できます。
病院や宅配業者などからの連絡がある場合は、必要な番号を連絡先に登録してから設定を選びます。
知らない番号を全部拒否すればいい、とは限りません
ここは注意したいところです。
病院、宅配業者、役所、修理業者など、連絡先に登録していない番号から必要な電話がかかってくることもあります。
そのため、
「知らない番号=全部消す」
と一律に設定するより、
迷惑電話対策機能を利用しながら、親の生活に合う設定を考えた方が使いやすいです。
迷惑電話そのものへの詳しい対策は、親のスマホの迷惑電話・詐欺対策で詳しくまとめています。
7.最後にバックアップを確認しておきましょう

iPhoneが壊れたり、なくしたり、買い替えたりしたときに一番困るのが、
「写真が全部なくなった」
「連絡先が戻らない」
というケースです。
そのため、一度iCloudバックアップを確認しておきます。
設定 → 自分の名前 → iCloud → iCloudバックアップ
と進み、
「このiPhoneをバックアップ」
がオンになっているか確認します。
iCloudバックアップが有効なら、Appleが定める条件を満たしたときに自動的にバックアップされます。
「オンだから安心」だけで終わらせない
画面には最後にバックアップされた日時も表示されます。
一度、
最後のバックアップ日時
まで見てください。
何か月も前で止まっているなら、容量不足などでバックアップできていない可能性があります。
容量が足りない場合、有料のiCloudストレージが必要になる場合もあります。
ここは勝手に有料プランへ変更せず、必要な容量を確認してから決めれば大丈夫です。
ここまでできたら、一度親本人に操作してもらいましょう
家族が全部設定して、
「はい、使いやすくなったよ」
で終わるより、
最後に親本人に触ってもらうことをおすすめします。
例えば、
「電話を開いてみて」
「写真を見てみて」
「設定を開いてみて」
と普段使う操作をしてもらいます。
そこで、
「これは文字が大きすぎる」
「この場所は前の方が分かりやすかった」
と言われたら戻せばいいんです。
設定する家族にとって使いやすいiPhoneではなく、使う本人にとって分かりやすいiPhoneにする。
ここが一番大事です。
それでもiPhoneの操作自体が難しい場合
文字を大きくしたりホーム画面を整理したりしても、
「画面にいろいろ出てくると分からなくなる」
という場合もあります。
iPhoneには「アシスティブアクセス」という機能があります。
画面上の項目を大きくしたり、利用する機能を限定したりして、通常よりシンプルな画面でiPhoneを使える機能です。
設定は、
設定 → アクセシビリティ → アシスティブアクセス
から行えます。
ただし、これは全員におすすめする設定ではありません。
iPhoneの使い方自体がかなり変わるため、
「文字を少し大きくしたい」
程度なら通常の設定だけで十分です。
普通の画面ではどうしても操作しづらい場合に、本人と一緒に試してみるくらいでいいでしょう。
よくある疑問
親のiPhoneは、文字を最大まで大きくした方がいいですか?
最大にする必要はありません。
文字が大きすぎると、1画面に表示される情報が減り、逆に操作しにくくなる場合があります。
本人に見てもらいながら、
「これなら見やすい」
くらいのところで調整すれば十分です。
家族が親のパスコードを知っておいた方がいいですか?
必須ではありません。
基本的には本人が管理する情報です。
サポートのために家族と共有する場合でも、誰まで共有するのかは本人と決めておいた方がいいでしょう。
少なくとも、LINEやメールなどにパスコードやApple Accountのパスワードをそのまま送って残す方法は避けた方が安心です。
「探す」の位置情報はずっと家族に見られますか?
位置情報を共有している相手には、共有中の位置情報が表示されます。
ただし本人が共有を停止できます。
必要な場合だけ共有する方法もあります。
iPhoneの自動アップデートはオンでいいですか?
基本的には、セキュリティや不具合修正のためにもアップデートは必要です。
iPhoneでは、
設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート → 自動アップデート
から設定できます。
ただ、アップデート後に画面や操作方法が変わって親が戸惑うこともあります。
離れて暮らしていてサポートが難しい場合は、家族が訪問したタイミングで一緒に確認する運用でもいいでしょう。
自動インストールや自動ダウンロードの項目が表示されるため、親本人が更新に気づけるかも一緒に確認しておきます。
まとめ|全部変えるより「困っているところ」だけ整えれば十分です
親のiPhoneだからといって、特別な設定を大量に入れる必要はありません。
まず確認したいのは、
①文字と画面
②着信音
③Face ID・パスコード
④ホーム画面
⑤「探す」
⑥迷惑電話
⑦バックアップ
この7つです。
そのうえで親本人に使ってもらい、
「ここは見づらい」
「これは分かりやすくなった」
と確認しながら調整します。
iPhoneを使いやすくするために一番大切なのは、
家族が全部管理することではなく、親本人が一人でもできることを少しずつ増やすこと。
一度設定して終わりではなく、実家へ行ったときに少しずつ整えていけば十分です。
離れて暮らしている場合は、前の記事で紹介した画面共有や遠隔サポートも準備しておくと、次に困ったときの対応がかなりラクになります。
公式情報・参考
- iPhoneで文字のサイズや表示を変更する(Apple公式)
- iPhoneのサウンドと触覚を変更する(Apple公式)
- iPhoneでFace IDを設定する(Apple公式)
- iPhoneでTouch IDを設定する(Apple公式)
- 「探す」で家族のデバイスを見つける(Apple公式)
- iPhoneで不明な発信者や迷惑電話を管理する(Apple公式)
- iPhoneでiCloudバックアップを作成する(Apple公式)
- iPhoneの自動アップデートを設定する(Apple公式)
親のスマホがAndroidの場合は、Androidで最初に確認したい設定も参考にしてください。
親のスマホについて全体を整理したいときは、設定・料金・詐欺対策をまとめて確認するも参考にしてください。
